もくじ
1.なぜ子どもは話をきいてくれないの?
2.環境を整えよう
3.子どもが話を聞きたくなる話し方
4.話すときの注意点
5.まとめ
なぜ子どもは話をきいてくれないの?
新米保育士さんにこんなことをいうのは酷かもしれませんが...
話がつまらない、退屈だから子どもは話を聞いてくれないのです。
子どもはとても正直な生き物です。はっきり言ってつまらないものには興味を持てません。
でもよく考えてみてください。
それは大人も同じではないですか?テレビをみていてつまらなかったらほかの番組に変えますよね?大人でもつまらないものに集中して!と言っても難しいのに、子どもにできるとおもいますか?もちろんできません。
子どもが周りの友だちとふざけていて話をきいてくれないのであれば、それはあなたの話を聞くよりも友だちとふざけたり、話をしているほうが楽しい!と子どもに言われているのと同じです。
ではどうしたらいいのか?!
少しの工夫をするだけで子どもの態度は変わってきます。
環境を整えよう!!
あなたのクラスの環境はどうですか?部屋は整理整頓されているでしょうか?子どもはとても気が散りやすいです。それを前提にして下記の項目はできていますか
□前のホワイトボードや黒板にごちゃごちゃと掲示物をはっている
□玩具が整理整頓されていない
□自分の机、棚の上に物がたくさんのっている
こんな基本的なことできているよ!と思われた方は大丈夫です。
でも意外と新米保育士さんはできていないことも多いのです。実は私も新人のときはできていませんでした。毎日の保育に必死で整理整頓まで気が回らないんですよね。
あるときベテランの先生に言われて、整理整頓を心がけてみたら、子どもたちが落ち着いてざわざわしなくなったのです。
整理整頓ってめっちゃ大切だったんだと気づかされました。できていないと思った方は今すぐやってみて下さいね!!!
子どもが話を聞きたくなる話し方
子どもが話を聞かないのは先生の話がつまらないからということはお伝えしましたね。
ではどうしてつまらないと思うのか…あなたが子どもの前で話すときというのは何か活動をするときですよね?
そこで新人の先生がやりがちなのがこれからすることの順序をただ説明していくだけ。
例えば今日の活動が魚釣りだとします。
「今日は魚釣りをみんなでしようと思います!魚釣りをするためにはまずお魚がいないといけないよね。じゃあこれからお魚づくりをするよー!!まずこの紙に….」
こんな風に淡々と説明されてもつまらないですよね?
ではどんな風に話せばいいのかというと
「なんと今日は先生お魚持ってきっちゃた!どう?きれいなお魚でしょ?それからこれなーんだ?(釣り竿をだす)」
「正解!お魚釣りをするやつ!!!見ててねー(やってみせる)」
「楽しそうでしょ?今日はみんなにも魚釣りをやってもらおうと思います!」
どうですか?子どもの声も聞こえてきませんか?何がはじまるんだろう?と期待がもてますよね?
ただやることの説明を聞くよりも何をするのか一緒に考えながら話を聞くほうが絶対に楽しいのです。
どれだけ子どもに期待をもたせるか!が大切です。
今からこんなに楽しいことをするのか~!!!!
と思わせましょう!特に活動の説明をするときは子どもに問いかけながら話してみてください!
幼児は自分の知っていることを話すのが大好きです。子どもがわかっている簡単なことでも「どうしたらいいと思う?」と聞きながら話を進めてみてください。
話すときの注意点
話し方はわかりましたよね?!つぎは話すときの注意点です。
導入をしっかりと考えよう!
話しに入る前の導入はとても大切です!!導入でいかに子どもを惹きつけるかでそのあと子どもが話をきちんと聞いてくれるか左右されます。
ポイントは子どもに【なにをやるんだろう~?】【わくわくする~!!】【やってみたい!!】と思わせることです!!
例えばチューリップの製作をするとします。そのときに「さいた~さいた~」と先生が楽しそうに歌いながら画用紙を出すと、子どもは「先生何か楽しそう!!何が始まるんだろ~??」と注目します。
ただ画用紙を出して「今日はこの画用紙をチューリップに変身させるよ~」といってもわくわくするとは思えないですよね?
こんな少しの工夫で子どもを惹きつけられます。
どんな風に始めたら子どもがわくわくするんだろう?ということを頭において考えてみて下さい。また先生が心から楽しんで話すと子どもにも伝わるので、子どもの前に立ったらオーバーに楽しんでくださいね。
声の大きさは?
子どもに話をするときみなさんはどんな大きさで話していますか?
子どもたちがよく聞こえるように大きな声ではなしていませんかね?
もちろん場所や状況にもよると思いますが、基本的に子どもの前で話すとき大きな声はいりません!
保育室で話すときは普通に人と話すくらいの大きさで十分に聞こえます。子どもたちがうるさいから…という方もいると思いますが、先生が小さな声で話を始めると子どもは必至に聞こうと自然と静かになってきます。
大きな声で話せば話すほど、がやがやうるさくなってくるのです。
うるさくて全然話しが始められない!!!
と思ったときにこそすごーく小さな声で話してみて下さい。
少しずつ子どもたちが気づき、静かになってきます。
静かになったところで「みんなきこえるかな?じゃあ普通の声でお話しするね!」と本題に入ってみるとびっくりするくらい静かにお話がきけますよ!
短く!簡潔に!
子どもに話をするときは短く!簡潔に!が基本です。
なぜかというとどんなに子どもを惹きつけてもそんなに子どもの集中は持ちません!
特にこれから製作をしないといけないのにながーい説明を聞いていたらそれだけで子どもは疲れてしまいます。そしてそんなに長い話を子どもは覚えていられません。
なので要点をおさえて、時にはわかりやすくボードなどを使って、簡潔に話ができるよう心がけましょう!
タイプ別「話を聞けない子」も参考になるので見てみてください!
☆整理整頓を心がけよう
☆子どもが期待を持てる話し方をしよう
☆導入を考えよう
☆大きな声はやめましょう
☆短く簡潔に話そう
☆新米保育士のみなさんへ☆
今回は子どもが話を聞いてくれないときの対処法を書きました。
一生懸命保育の内容を考えたのに話を聞いてもらえないのは本当につらいですよね。少しの工夫で子どもたちは絶対に話を聞いてくれるようになるので、ぜひ取り入れていってくださいね。
大好きな先生が楽しそうに話しているだけで子どもは「楽しそう!」と思ってくれます。どんなに大変でも笑顔だけは忘れずに頑張ってください!
最後までご覧いただきありがとうございました☆
たぬ